- 1 「白浪五人男」名台詞の現代語訳はこうなる!
- 1.1 知らざあ言って聞かせやしょう〜弁天小僧
- 1.2 問われて名乗るもおこがましいが〜日本駄右衛門
- 1.3 さて其の次は江の島の〜弁天小僧
- 1.4 続いて次に控えしは〜忠信利平
- 1.5 又その次に連なるは〜赤星十三郎
- 1.6 さてどんじりに控えしは〜南郷力丸
- 2 白浪五人男の粋な五人の名前とキャラクターは?
- 3 歌舞伎「白浪五人男」のあらすじ
- 3.1 浜松屋の場
- 3.2 蔵前の場
- 3.3 稲瀬川勢揃いの場
- 3.4 極楽寺屋根立腹の場
- 3.5 極楽寺山門の場
- 3.6 滑川土橋の場
- 4 白浪五人男は戦隊モノの元祖?
- 5 白浪五人男の名台詞を実際に聞くには?
- 5.1 歌舞伎座「團菊祭五月大歌舞伎」
- 6 まとめ:白浪五人男で歌舞伎の名台詞を堪能しよう
「白浪五人男」名台詞の現代語訳はこうなる!

知らざあ言って聞かせやしょう〜弁天小僧
知らねえのなら教えてやるぜ。石川五右衛門が「石川や浜の真砂は尽きるとも世に盗人の種は尽きまじ」と辞世の句に残したように、俺も七里ヶ浜で泥棒稼業をしているんだ。昔は江ノ島の弁天様で坊主の見習いとして奉公していたが、寺の賽銭を盗んでチンケな賭け事をしていたら、泊り客の財布を盗むとか、だんだん悪事がエスカレートしていった。そしたら盗癖のあるとんでもないやつだと噂されるようになって、ついに江ノ島から追い出された。それからは女に化けて、あちらこちらで爺さん(三代目尾上菊五郎のこと)の声色を真似てゆすりたかりをしているんだ。名前は爺さんの息子(初代菊之助)が由来の弁天小僧菊之助とは俺のことだぜ。
白浪五人男のセリフには掛詞や語呂合わせが多く使われています。上記の弁天小僧のセリフの中では、「児ヶ淵」=江ノ島にある淵、稚児あがりのもじり。「上の宮」=江ノ島にある寺、上る(エスカレートする)と掛詞。「お手長講」=お手長は盗癖のこと、洒落た言い方で盗賊仲間を表現。「寺島」=島の中の寺、初演の五代目菊五郎の本姓・寺島とかけている、などです。また「祖父さん」というところは尾上菊五郎家のときだけで、他の家の役者のときは「音羽屋」となります。
問われて名乗るもおこがましいが〜日本駄右衛門
聞かれてから名乗るのもおこがましいが、静岡の浜松で生まれ、14歳で親と別れて泥棒稼業で生計を立ててきた。金を盗んでも人殺しはしないと人情に厚いことから、東海道を荒らし回りながらも、噂では義賊と呼ばれている。しかし手配書が全国に回っているので、いつお縄になるかわからないまま40歳を過ぎた。人生50年だからもう長くはない。それが日本全国に知れ渡った盗賊のボス、日本駄右衛門だ。
さて其の次は江の島の〜弁天小僧
「弁天小僧菊之助」
さてその次の俺は、江ノ島の岩本院の坊主の見習いとして育ち、日頃から振り袖を着たり高島田を結っていたので、すっかり板についた女装で男を騙して金をたかるのが得意技さ。油断のならない小娘を演じていたが、ときには正体を見破られ、悪い噂が立ってしまって、お縄にかかることも二度三度あった。だんだんと悪事を重ねていき、八幡様の氏子からも外されてしまった。江ノ島育ちの俺の名前は、弁天小僧菊之助だ。
続いて次に控えしは〜忠信利平
「忠信利平」
続いて次に控えている俺は、江戸育ちだが、ガキのころから泥棒ばかりして、無許可で伊勢参りをしたころからグレはじめた。関西を旅しながら金儲けがうまくいき、うまい仕事をしようと奈良や京都で、囲碁の棋士と偽って金持ちの家へ入り込んでは盗みを働いた。金を盗んだ罪状は身の丈ほども高く積み上がっているが、そのたびにどうにか逃げおおせた。罪が多すぎて身を隠すこともできないほどだが、役人の名前を騙ってでも悪事を働くのが、この俺、忠信利平だ。
忠信利平の「忠信」が、歌舞伎三大名作の一つ・義経千本桜の主人公・狐忠信と同じところから、源義経に関する掛詞が使われています。「吉野山」=狐忠信と義経の妾の静御前が旅する舞台。「蹴抜の塔」=追手に取り囲まれた義経が隠れ場所の塔の天井を蹴破って逃げたという話。「判官」=役人の意味だが義経の別称でもある、などがあります。
又その次に連なるは〜赤星十三郎
「赤星十三郎」
またその次に続く私は、かつては武家の下級武士でした。前の主人のためにと思って心ならずも盗みを働いたが、盗みを働きたいという思いは、研いでも落ちない刀のサビのように心の奥に深く入ってしまった。花水橋での盗みの様子から、現代の牛若丸と称されています。人目を忍ぶ姿も月の影に見えてしまい、夜が明けると消えていく明けの明星のように、今日にも命が消えていきそうな、その名は赤星十三郎です。
さてどんじりに控えしは〜南郷力丸
「南郷力丸」
さーて、最後に登場するのは、強い潮風で曲がった松の木のように、性根が曲がった人間として浜で育った俺だ。ヤクザ稼業に身を染めて、夜中に船盗人を働き、刀で脅して人殺しもしてきたが、その罪の重さは計り知れないぜ。悪事の噂は千里に伝わると言うからには、どうせ最後は磔になるさと覚悟は決めている。でも哀れに思って念仏なんか唱えんじゃねえぞ、それが南郷力丸だ。
白浪五人男の粋な五人の名前とキャラクターは?

日本駄右衛門 |
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【モデル】 名前は日本左衛門(本名・浜島庄兵衛)という江戸時代中期の浪人で実在の盗賊の異名から。見た目のモデルは、こちらも実在の盗賊・石川五右衛門。極楽寺山門の場が、五右衛門が登場する歌舞伎の演目・楼門五三桐の場面にそっくりなのはそのため。 |
【キャラクター】 五人男のリーダーで貫禄があり、千人もの手下を抱える大盗賊だが、無駄な殺しなどの非道はしないという信念を持つ。実の息子の前では盗賊になったことを恥ており、弁天小僧の死を悼むなど情に厚いところもある。変装で玉島逸当という武士を名乗る。 |
弁天小僧菊之助 |
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【モデル】 「菊之助」は最初に弁天小僧を演じた五代目尾上菊五郎の祖父・三代目尾上菊五郎の三男の名跡の初代菊之助からとり、「弁天小僧」は江ノ島の弁天様のところで坊主の見習い小僧として育ったことからきている。容姿は作者の河竹黙阿弥が、町で見つけた五代目菊五郎の娘姿を描いた見立絵(浮世絵師・歌川豊国作)から着想を得たと言われる。 |
【キャラクター】 美少年で女装が得意。子供の時親からはぐれて漁師(南郷力丸の親)に拾われる。女に化けて男を誘惑して金をまきあげる美人局などの悪事を働く。桜の入れ墨がトレードマーク。本当の父親は浜松屋の主人・幸兵衛。 |
忠信利平 |
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【モデル】 日本左衛門の手下だった実在の盗賊・忠信利兵衛が名前の由来。「忠信」は歌舞伎の演目・義経千本桜に登場する「狐忠信」とかけている。登場シーンの音楽で鼓が討たれるのは、狐忠信と鼓が関係が深いことから。 |
【キャラクター】 子供のころから手癖が悪く、盗みを繰り返してあちらこちらに出回っていた、神出鬼没な盗賊。狐忠信が神出鬼没な役柄だったことに由来する。元は赤星十三郎の赤星家の家臣という立場。 |
赤星十三郎 |
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【モデル】 実在した前髪立ちの美少年の辻斬強盗・白井権八がモデル。 |
【キャラクター】 元は家柄の良い武家(信田家)の下級武士だったが、主家が没落したのを救うために盗みを働き勘当され、自害しようとしたところを忠信利平に救われ、そのまま盗賊になる。 |
南郷力丸 |
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【モデル】 日本左衛門の手下だった実在の盗賊・南宮行力丸がモデル。南湖(現在の茅ヶ崎)の漁師の息子でかなりの悪党だったらしい。 |
【キャラクター】 漁師の息子だが、船盗人など数々の悪事を重ねていた。弁天小僧とは昔から兄弟のように育てられて仲がよく、コンビを組んで悪事を働くことが多い。 |
浜松屋・幸兵衛 |
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呉服商浜松屋の大旦那で、元は小山家につかえていた武士。家宝の「胡蝶の香合」を失った罪で小山家を去り、呉服商を営んでいる。17年前に初瀬寺での喧嘩さわぎで息子を取り違えてしまった。小山家に戻るために胡蝶の香合を探している。 |
宗之助 |
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浜松屋の若旦那。17年前の初瀬寺での喧嘩さわぎで、まちがって浜松屋に連れてこられ実の息子のように育てられた子供。実の親は日本駄右衛門。 |
浜松屋の番頭 |
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浜松屋の店先を取り仕切る番頭。武家の娘(弁天小僧)に好きな歌舞伎役者の名前を聞くのが恒例になっている。実は店の金を使い込んでおり、そのことを小僧さんたちに見られて滑稽な立ち回りを演じたりする面白い役どころ。 |
狼の悪次郎 |
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日本駄右衛門の手下。最初に浜松屋を訪れて、注文した五人男の揃いの小袖の仕上がりを確かめる。その後、駄右衛門たちを裏切り、胡蝶の香合を奪おうとして弁天小僧に切り捨てられる。 |
青砥藤綱 |
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名将との呼び声が高い実在の武将。日本駄右衛門の一味を捕らえようと追っている。「太平記」の中にある、川に落ちた十文のお金を探すために五十文の灯り代を使った話で有名なことから、川に落ちた胡蝶の香合を拾い上げるという設定。本外題の青砥稿花紅彩画の「青砥」はここから来ている。 |
歌舞伎「白浪五人男」のあらすじ

白浪五人男は通しでやるときの正式名称は「青砥稿花紅彩画」ですが、有名な浜松屋の場と稲瀬川勢揃いの場だけを上演するときは、「弁天娘女男白浪」という題名になります。
浜松屋の場
蔵前の場
稲瀬川勢揃いの場
極楽寺屋根立腹の場
弁天小僧が切腹すると、大屋根の舞台がそのまま後ろに90度倒れて次の場面である極楽寺山門の背景が現れます。これは歌舞伎の大仕掛けの一つで、強盗返し(がんどうがえし)という舞台転換方法です。なかなか見られない仕掛けなのでぜひ注目してくださいね。
極楽寺山門の場
滑川土橋の場
白浪五人男は戦隊モノの元祖?

白浪五人男の名台詞を実際に聞くには?

歌舞伎座「團菊祭五月大歌舞伎」
歌舞伎座「團菊祭五月大歌舞伎」 |
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日時 |
令和4年(2022年)5月2日(月)~27日(金) ※休演日 10日(火)、19日(木) |
劇場 |
歌舞伎座 |
第三部 午後6時15分~ |
演目(二) |
弁天娘女男白浪 |
配役 |
【弁天小僧菊之助】尾上右近 【南郷力丸】坂東巳之助 【忠信利平】中村隼人 【赤星十三郎】中村米吉 【鳶頭清次】中村橋之助 【浜松屋倅宗之助】中村福之助 【丁稚長松】坂東亀三郎 【番頭与九郎】市村橘太郎 【日本駄右衛門】坂東彦三郎 【浜松屋幸兵衛】中村東蔵 |

歌舞伎名作撰 白浪五人男 浜松屋から滑川土橋の場まで [DVD]
弁天小僧を尾上菊五郎、日本駄右衛門を市川左團次、南郷力丸を尾上辰之助(現・松緑)、忠信利平を坂東彦三郎(現・楽善)、赤星十三郎を中村時蔵が演じるという豪華ラインナップです。
まとめ:白浪五人男で歌舞伎の名台詞を堪能しよう
FAQs
白浪五人男の内容は? ›
文久二年(一八六二)江戸市村座初演。 歌川豊国筆の人気役者の見立て絵から想を得て作ったもの。 日本駄右衛門を頭とする弁天小僧、忠信利平、赤星重三、南郷力丸の五人の盗賊の物語で、白浪狂言の代表作。 三幕目の浜松屋で、娘姿の弁天小僧が本性を現わす場と、四幕目の稲瀬川勢揃いの場とが特に有名。
白浪五人男の歌舞伎役者は? ›弁天小僧の役には、初演以来の音羽屋の家の芸に、繊細な技巧を見せる尾上菊五郎。 またその相棒の南郷力丸を初世 尾上辰之助が演じ息の合った絶妙の掛け合いを見せる。 中村時蔵の赤星十三郎、坂東彦三郎の忠信利平、そして日本駄右衛門には市川左團次を配し、後半では歌舞伎の舞台技術の粋を凝らした大仕掛けな舞台を展開する。
白浪五人男の読み方は? ›立廻りが見どころのひとつになっている歌舞伎演目の中から、「白浪五人男」(しらなみごにんおとこ)―本外題「青砥稿花紅彩画」(あおとぞうしはなのにしきえ)の題材となった出来事と物語の概要、さらに立廻りの見どころについてご紹介します。
知らざあ言って聞かせやしょうのセリフは? ›”知らざあ言って聞かせやしょう 浜の真砂と五右衛門が歌に残せし盗人の、種は尽きねえ七里ヶ浜、その白浪の夜働き、以前を言やあ江ノ島で、年季勤めの稚児が淵、百味講で散らす蒔き銭をあてに小皿の一文字、百が二百と賽銭の,くすね銭せえ段々に、悪事はのぼる上の宮、岩本院で講中の、枕捜しも度重なり、お手長講と札付きに、とうとう島を ...
弁天娘女男白浪のあらすじは? ›白浪(しらなみ=盗賊)五人男が織りなす悪の華。 色彩美・音楽美にあふれた歌舞伎屈指の名場面。 お供を連れた美しい武家娘が、呉服店浜松屋で万引きの疑いをかけられ、額に傷まで負わされてしまう。 しかし疑いは晴れ多額の詫び金を受け取って帰ろうとするところを、奥座敷にいた侍が呼び止め、予想もしない事実が明らかに…。
弁天娘女男白浪の読み方は? ›第1回 「弁天娘女男白浪」(べんてんむすめめおのしらなみ)|歌舞伎美人
弁天小僧のセリフは? ›- 知らざぁ言って聞かせやしょう まさご ぬすっと
- 浜の真砂と五右衛門が歌に残した盗人の しらなみ
- 種は尽きねぇ七里が浜 その白浪の夜ばたらき ちご
- 以前を言やぁ江の島で年季勤めの児が淵 ...
- 百味講で散らす蒔銭をあてに小皿の一文子 さいせん かみ
12歳の時から、悪の道に入り、盗みはすれど非道はしない、二千人の配下を持つ大盗賊団「白波五人男」の幹部の一人なんです。 美少年なので、お化粧は白塗り、目と唇には紅をさしています。 岩本院の稚児あがり、江ノ島育ちのため、「弁天小僧」という異名があります。
弁天小僧の解説は? ›弁天小僧 べんてんこぞう
河竹黙阿弥(もくあみ)の作。 名は菊之助。 女装して浜松屋にあらわれゆすりをかけるが,一味の日本駄右衛門にわざと正体をみやぶられていなおる。 娘姿から片肌をぬぎ大あぐらをかいて「知らざあ言って聞かせやしょう」ときる啖呵(たんか)が有名。
後漢末に黄巾の乱を起こした張角の残党が、のちに河西(現在の山西省)の白波谷(はくはこく)に立てこもったことから白波賊と呼ばれるようになったが、後になるとこれが盗賊を意味する語として定着した。 日本では近世にこの「白波」が訓読みされて「しらなみ」となり、さらにこれに当て字した「白浪」が義賊を表す語として定着した。
白波賊の読み方は? ›
黄巾の乱の残党で、略奪をはたらいた白波賊(はくはぞく)を訓読みしたもの》盗賊。
大唐流流の結末は? ›歆楠公主と盛楚令の結末
顔妃に殺されたと見せかけ、かくまわれて無事でした。 最後まで生き残り、楚令と歆楠公主は無事結婚しハッピーエンドでした!
番組概要 唐の建国に貢献した長安屈指の大将軍の息子と、刺繍職人の娘とが、互いに惹かれ合いながら、宮廷の陰謀や権力闘争に巻き込まれつつ成長していく姿や互いの家族や宿敵が織りなす人間ドラマを丹念に描いた作品。
大唐流流40話のあらすじは? ›第40話・ 皇后が宴を主催し営州から極上の白と黒の貂の毛皮が献上されたと知る太子妃は黒貂の毛皮を贈られ感謝します。 しかし韓王妃が懐妊の兆候があると知ると風邪を引かないようにと白貂の毛皮を贈られたので嫉妬します。
日本駄右衛門の読み方は? ›このいきさつを堂の中で聞いていたのが、大盗賊・日本駄右衛門(にっぽんだえもん)。 弁天と南郷はここで日本駄右衛門の手下になる。 一方、谷底に落ちた姫は、追放された元家臣の赤星十三郎(あかぼしじゅうざぶろう)に出会い、身を恥じて自害する。 赤星も死のうとするところへ、家来筋の忠信利平(ただのぶりへい)に止められる。
白浪五人男のジャンルは? ›出典を追加して記事の信頼性向上にご協力ください。 『青砥稿花紅彩画』(あおとぞうし はなの にしきえ)は、文久2年3月(1862年3月)に江戸市村座で初演された歌舞伎の演目。 通称は「白浪五人男」(しらなみ ごにんおとこ)。 世話物(白浪物)、二代目河竹新七(黙阿弥)作、全三幕九場。
白浪五人男の作者は? ›【白浪五人男】は石川五右衛門や鼠小僧と同様の盗賊物として歌舞伎狂言作者、河竹黙阿弥が執筆し文久二年に初上演された作品で、誰もが名前を聞いたことがある弁天小僧を始めとした五人の盗賊の物語を描いたものです。
盗賊を主人公の歌舞伎は? ›しらなみもの【白浪物】
歌舞伎,講談などの作品の一系統。 白浪とは盗賊の異名で,後漢の末,黄巾賊の余党が西河の白波谷に隠れて,財宝略奪を事としたのを,時の人が白波賊と呼んだ故事からきており,盗賊を主人公とする。
女の盗人のことをいふ。 女の窃盗犯人。
白浪の由来は? ›後漢末期、黄巾の乱の一派が、河西(現在の山西省)白波谷に立てこもり盗賊をはたらき、白波賊と呼ばれた、後漢書に採録された逸話に由来。 平安末期には「白波」を「しらなみ」と訓じたもので盗賊を意味するようになり、後に、「白浪」も当てた。
弁天小僧菊之助 どんな人? ›
12歳の時から、悪の道に入り、盗みはすれど非道はしない、二千人の配下を持つ大盗賊団「白波五人男」の幹部の一人なんです。 美少年なので、お化粧は白塗り、目と唇には紅をさしています。 岩本院の稚児あがり、江ノ島育ちのため、「弁天小僧」という異名があります。
弁天小僧のセリフは? ›- 知らざぁ言って聞かせやしょう まさご ぬすっと
- 浜の真砂と五右衛門が歌に残した盗人の しらなみ
- 種は尽きねぇ七里が浜 その白浪の夜ばたらき ちご
- 以前を言やぁ江の島で年季勤めの児が淵 ...
- 百味講で散らす蒔銭をあてに小皿の一文子 さいせん かみ
弁天小僧 べんてんこぞう
河竹黙阿弥(もくあみ)の作。 名は菊之助。 女装して浜松屋にあらわれゆすりをかけるが,一味の日本駄右衛門にわざと正体をみやぶられていなおる。 娘姿から片肌をぬぎ大あぐらをかいて「知らざあ言って聞かせやしょう」ときる啖呵(たんか)が有名。
このいきさつを堂の中で聞いていたのが、大盗賊・日本駄右衛門(にっぽんだえもん)。 弁天と南郷はここで日本駄右衛門の手下になる。 一方、谷底に落ちた姫は、追放された元家臣の赤星十三郎(あかぼしじゅうざぶろう)に出会い、身を恥じて自害する。 赤星も死のうとするところへ、家来筋の忠信利平(ただのぶりへい)に止められる。
白波 盗賊 なぜ? ›後漢末に黄巾の乱を起こした張角の残党が、のちに河西(現在の山西省)の白波谷(はくはこく)に立てこもったことから白波賊と呼ばれるようになったが、後になるとこれが盗賊を意味する語として定着した。 日本では近世にこの「白波」が訓読みされて「しらなみ」となり、さらにこれに当て字した「白浪」が義賊を表す語として定着した。
白浪五人男のジャンルは? ›出典を追加して記事の信頼性向上にご協力ください。 『青砥稿花紅彩画』(あおとぞうし はなの にしきえ)は、文久2年3月(1862年3月)に江戸市村座で初演された歌舞伎の演目。 通称は「白浪五人男」(しらなみ ごにんおとこ)。 世話物(白浪物)、二代目河竹新七(黙阿弥)作、全三幕九場。