【社会保険】40歳~75歳の年齢に応じた変更手続き一覧 (2023)

最終更新日:
2021年07月19日
【社会保険】40歳~75歳の年齢に応じた変更手続き一覧 (1)
厚生年金保険に加入できる上限年齢は70歳、健康保険の上限年齢は75歳となっており、それぞれで手続きが必要となる場合があります。タイミングによっては対応を間違いやすく、会社や従業員にとって負担になることもあるので注意が必要です。
この記事では、40歳60歳64歳65歳70歳75歳それぞれの年齢で必要な手続きや処理について解説します。実務においての参考にしていただければ幸いです。
見出し
  • 1 社員の年齢の節目で変わる社会保険への対応
  • 2 40歳:介護保険料の徴収開始
  • 3 60歳:従業員が60歳に達したときの手続き
  • 4 64歳:雇用保険料の免除(~2020年3月)
  • 5 65歳:介護保険料の徴収終了
  • 6 70歳:厚生年金保険の資格喪失
  • 7 75歳:健康保険被保険者の資格喪失
  • 8 まとめ)社会保険の手続きは特定の年齢に注意!
  • 9 この記事を監修した社労士
  • 10 ミツモアならチャットで社労士を比較できる!!

社員の年齢の節目で変わる社会保険への対応

【社会保険】40歳~75歳の年齢に応じた変更手続き一覧 (2)
会社が給与を計算する際には、健康保険・厚生年金・雇用保険・介護保険の保険料を社会保険料として控除しています。社会保険料は、従業員の年齢によって計算方法の変更や手続きが必要になる場合があり、それぞれ変更内容や届け出先などが異なるため注意しなければなりません。
まずは、下記の表をご覧ください。
年齢手続き概要必要書類提出先
40歳介護保険料の控除開始--
60歳:定年退職の場合社会保険・雇用保険の資格喪失手続き・被保険者資格喪失届
・雇用保険資格喪失届(離職票の交付も必ず行う)
社会保険:年金事務所
雇用保険:ハローワーク
60歳:継続再雇用の場合高年齢雇用継続給付の手続き・六十歳到達時等賃金証明書
・高年齢雇用継続給付受給資格確認票・(初回)高年齢雇用継続給付支給申請書
ハローワーク
社会保険の同日得喪の手続き・被保険者資格喪失届
・被保険者資格取得届
・(被扶養者がいる場合)健康保険 被扶養者(異動)届
年金事務所
64歳雇用保険料の控除終了※--
65歳介護保険料の控除終了--
70歳厚生年金保険の資格喪失・70歳到達届(被保険者資格喪失届・70歳以上被用者該当届)年金事務所
75歳健康保険の資格喪失・被保険者資格喪失届年金事務所
※令和2年度の4月から64歳以上の人に関しても雇用保険料の徴収が開始されます
このように、40歳・60歳・64歳・65歳・70歳・75歳のタイミングで給与計算の変更や届け出の手続きが発生します。

社会保険の年齢到達日に注意

節目の年齢ごとに手続きが必要になるわけですが、「年齢到達日」に注意しなければなりません。社会保険制度における年齢到達日は、原則誕生日の前日と定められています(例外として75歳到達時の到達日は誕生日当日となります)。「到達月」に関しては到達日が属する月、つまり、誕生日の前日が属する月になります。
では、具体的に各節目の年齢に達した際の手続きについて詳しくみていきましょう。

40歳:介護保険料の徴収開始

【社会保険】40歳~75歳の年齢に応じた変更手続き一覧 (3)
介護保険料は、40歳を迎えたすべての国民が負担しなければなりません。介護保険の対象は、40歳以上65歳未満の「第2号被保険者」と65歳以上の「第1号被保険者」に分かれます。40歳になると第2号被保険者となり、到達月(前述したように誕生日の前日の属する月)より介護保険料の徴収が開始されます
(Video) 【初心者向け】社会保険保険料って何歳まで引かれるの?【年齢別】
届け出や手続きは不要ですが、介護保険料を給与から控除することになるため、給与計算の際には注意が必要です。到達月分の給与から介護保険料の徴収が行われるようになるので、到達月の翌月に支払われる給与から介護保険料を控除します
2号被保険者の場合、介護保険料は、標準報酬月額に介護保険料率を掛けて算出します。会社と従業員の負担割合は健康保険や厚生年金保険の保険料と同様それぞれ50%ずつです。また、介護保険料は、賞与にも係るので賞与の支払い時には忘れないようにしましょう。
賞与に関しては支給日を基準にして考えるため、到達月の分から控除を開始します。
介護保険料=標準報酬月額×介護保険料率
賞与に係る介護保険料=標準賞与額(税額控除前の賞与総額から千円未満を切り捨てた額)×介護保険料率
地域ごとの介護保険料率に関しては以下の協会けんぽのホームページで確認できます。

60歳:従業員が60歳に達したときの手続き

【社会保険】40歳~75歳の年齢に応じた変更手続き一覧 (4)
従業員が60歳に達した場合、定年退職するか、継続再雇用を行うかで手続きが変わります。

定年退職する場合の手続き

従業員が60歳で定年退職する場合、他の従業員が退職する場合と同じく社会保険と雇用保険の資格喪失手続きを行います。添付書類にも変わりはありません。
社会保険(健康保険・厚生年金保険)資格喪失手続きに関する詳しい記事はこちら>>>
関連記事:【社会保険】被保険者資格喪失届の書き方、提出方法を徹底解説
雇用保険資格喪失手続きに関する詳しい記事はこちら>>>
関連記事:雇用保険被保険者資格喪失届の書き方 従業員が退職したときの手続き

継続再雇用する場合の手続き

60歳を迎えた従業員が継続再雇用された際に60歳時点と比較して賃金が低下した場合には、雇用保険と社会保険でそれぞれ手続きが必要となります。

高年齢雇用継続給付受給のための手続き

60歳を迎えて、引き続き会社に雇用継続される人は、下記の条件を満たせば「高年齢雇用継続給付の高年齢雇用継続基本給付金」を65歳になる月まで受給できます。
(Video) 運営管理|社会保険。公的年金(国民年金、厚生年金)医療保険(健康保険、国民健康保険、介護保険)労働保険(雇用保険、労働者災害補償保険)
●60歳以上65歳未満の雇用被保険者
●60歳時点と比較して賃金が75%未満になる人
●雇用保険の被保険者であった期間が5年以上あったこと
一般的に60歳を迎えて再雇用された従業員は給与が減額されることが多いため、その減額分を一定額補填する目的として支給されます。高年齢雇用継続給付受給のための手続きは以下のようになります。
必要書類雇用保険被保険者六十歳到達時等賃金証明書
高年齢雇用継続給付受給資格確認票・(初回)高年齢雇用継続給付支給申請書
添付書類六十歳到達時等賃金証明書の記載内容が確認できる書類(賃金台帳、労働者名簿、出勤簿(タイムカード)等)
被保険者の年齢が確認できる書類(運転免許証、住民票の写し)等
提出先ハローワーク
提出期限支給の対象となる月の初日から4カ月以内
①「六十歳到達時等賃金証明書」を提出
60歳に到達したときの賃金額を証明するために「六十歳到達時等賃金証明書」をハローワークに提出し、賃金月額を登録します。
仮に継続再雇用される会社で60歳以降の給与が75%未満にならなくても、65歳までに再就職する場合、転職先での会社での給与が60歳到達時の賃金の75%未満であれば「高年齢雇用継続給付の高年齢再就職給付金」を受給できます。
②「高年齢雇用継続給付受給資格確認票」の提出
初めて高年齢雇用継続給付を申請する場合、「六十歳到達時等賃金証明書」と併せて高年齢雇用継続給付受給資格確認票・(初回)高年齢雇用継続給付支給申請書」を支給対象月の初日から4カ月以内にハローワークに提出し、受給資格の確認と、初回の支給申請を行います。
手続き後、事業主に通知用の書類が交付されると同時に次回の申請に使用する「高年齢雇用継続給付支給申請書」も交付されます。

社会保険の同日得喪の手続き

必要書類健康保険・厚生年金保険 被保険者資格喪失届
健康保険・厚生年金保険 被保険者資格取得届
(被扶養者がいる場合)健康保険 被扶養者(異動)届
添付書類定年日が記載されている就業規則や退職辞令の写しなど退職したことがわかる書類及び継続再雇用を確認できる雇用契約書または事業主の証明
提出先年金事務所
提出期限再雇用された日から5日以内
60歳を迎えて継続再雇用された従業員の給与が減額された場合、社会保険料の改定が必要になります。しかし、通常の方法(随時改定)で社会保険料の改定を行った場合、改定が行われるのは4カ月後となり、それまでの期間中給与の額に対して高すぎる社会保険料を支払い続けることとなってしまいます。
そこで、60歳以降の継続再雇用で給与額が下がった場合には、一度資格喪失手続きを行い、その後間をおかずに資格取得を行うことで下がった後の給与額に見合った標準報酬月額を決定します。この一連の手続きを「同日得喪」の手続きと呼びます。
なお、添付書類の中の「事業主の証明書」は、特に様式は指定されていません。退職日、再雇用された日を記載し、事業主の押印がされていれば問題ありません。以下の年金事務所のホームページの「事業主の証明」を参考にされてもよいでしょう。

64歳:雇用保険料の免除(~2020年3月)

【社会保険】40歳~75歳の年齢に応じた変更手続き一覧 (5)
(Video) 65歳以上の社会保険関係の手続きの注意点を紹介しています
平成31年度現在、4月1日時点で64歳以上の人は雇用保険料を免除されています。会社が負担する額も同様に免除されます。ただし、短期雇用特例被保険者と日雇労働被保険者は含みません。
しかし、令和2年度の4月より64歳以上の人でも雇用保険の加入条件を満たしていれば雇用保険料を支払う必要があります。保険料の額もそれまでと変わりません。会社としては給与からの控除を忘れないようにすることが重要です。
余談ですが、上記の雇用保険の適用拡大は従業員には大きなメリットがあります。雇用保険に加入しているわけなので、雇用保険に関わる各種給付を受給する資格を得られるのです。要件さえ満たせば、離職した際に受給される「高年齢求職者給付金」や「育児休業給付金」、「介護休業給付金」等が受給できます。
これらの各種給付は、受給資格を満たしていれば何度でも受給可能。雇用保険の適用拡大は高年齢労働者にとっては大きなメリットでもあるのです。

65歳:介護保険料の徴収終了

【社会保険】40歳~75歳の年齢に応じた変更手続き一覧 (6)
介護保険においては40歳以上65歳未満の方は第2号被保険者ですが、65歳を迎えると第1号被保険者となり、介護保険料の給与からの控除が終了します
介護保険料の控除を行う必要があるのは、65歳到達月の先月分の給与までです。つまり、65歳到達月に支払われた給与まで控除を行います。賞与に関しては到達月分の賞与まで控除を行います。

70歳:厚生年金保険の資格喪失

【社会保険】40歳~75歳の年齢に応じた変更手続き一覧 (7)
提出書類70歳到達届(「厚生年金保険 被保険者資格喪失届 / 厚生年金保険 70歳以上被用者該当届」)
添付書類なし
提出先年金事務所
提出期限到達日から5日以内
備考70歳到達日における標準報酬月額が到達日以前と変わらない場合には手続き不要
厚生年金保険は、70歳の到達日に被保険者の資格を喪失し、その後は厚生年金保険70歳以上被用者となります。被保険者の資格を喪失するため、70歳到達月の分の給与から厚生年金保険料の控除を終了します
平成31年4月から手続きが簡略化され、原則手続きは不要となりました。70歳到達日における標準報酬月額が到達日以前と変わる場合のみ、「70歳到達届」を年金事務所に提出します。70歳到達届は、事前に日本年金機構から送られてきます。

新たに70歳以上の従業員を雇用する場合

必要書類健康保険・厚生年金保険 被保険者資格取得届 / 厚生年金保険 70歳以上被用者該当届
添付書類なし
提出先年金事務所
提出期限資格取得日から5日以内
【社会保険】40歳~75歳の年齢に応じた変更手続き一覧 (8)
70歳以上の従業員を雇用する場合、「厚生年金保険 70歳以上被用者該当届」を年金事務所に提出します。
なお、「厚生年金保険 70歳以上被用者該当届」に関しては「健康保険・厚生年金保険被保険者資格取得届」と同一の用紙です。⑩備考欄の「1. 70歳以上被用者該当」を〇で囲みます。
用紙は以下の日本年金機構のホームページからダウンロードできます。
参考:従業員を採用したとき|日本年金機構
(Video) 【老後年金】年金にかかる社会保険料は高すぎ!?国民健康保険料と介護保険料の額は?【ユアライフアップガイド】

75歳:健康保険被保険者の資格喪失

【社会保険】40歳~75歳の年齢に応じた変更手続き一覧 (9)
必要書類健康保険・厚生年金保険 被保険者資格喪失届
添付書類①本人及び被扶養者の健康保険証
②高齢受給者証、健康保険特定疾病療養受給者証、健康保険限度額適用・標準負担額減額認定証
※②については、交付されている場合のみ
提出先年金事務所
提出期限資格喪失日(75歳の誕生日)から5日以内
75歳の誕生日を迎えた時点で後期高齢者医療制度の被保険者となり、健康保険被保険者の資格を喪失します。被保険者の資格を喪失するため、健康保険の保険料の控除を終了します。注意が必要なのが喪失日。他の年齢とは異なり75歳の誕生日の前日ではなく、75歳の誕生日当日が喪失日です。
【社会保険】40歳~75歳の年齢に応じた変更手続き一覧 (10)
健康保険の資格喪失手続きは自動では行われないため年金機構から送られてくる「健康保険・厚生年金保険 被保険者資格喪失届」を年金事務所に提出する必要があります。⑤の喪失年月日欄には75歳の誕生日を記入し、⑥の喪失(不該当)原因は、「7. 75歳到達(健康保険のみ喪失)」を〇で囲みます。
添付書類として、従業員及びその被扶養者の健康保険証・高齢受給者証、健康保険特定疾病療養受給者証、健康保険限度額適用・標準負担額減額認定証を併せて提出します。
健康保険証を紛失したなどの理由で提出できない場合は、「健康保険被保険者証回収不能届」を添付します。

まとめ)社会保険の手続きは特定の年齢に注意!

社会保険は、特定の年齢を節目として手続きや給与計算が煩雑になるケースもあり、理解しているつもりでも間違ってしまうことがあるでしょう。
特に中小企業で労務担当になったばかりなど、労務管理の初心者においては多くの手間を要す場合もあるかもしれません。しかしながら、従業員の給与に関することなので、間違いなく慎重に計算、確認をしたいところです。
もし、実務が困難な場合には、社会保険労務士に資格喪失の手続きや給与計算を依頼すると手続きにかける手間を減らすことができます。

この記事を監修した社労士

ミツモアならチャットで社労士を比較できる!!

【社会保険】40歳~75歳の年齢に応じた変更手続き一覧 (12)
ミツモアは、完全無料、すべてWeb完結のシステムで、社労士さんと直接チャットでやり取りをすることができます。気軽に気になることを確認してから、直接会ったり、仕事を依頼したりできる簡単で便利なプラットフォームです。
また、チャット開始の際には、見積もり金額を含めたメッセージが届きますので、料金やサービス内容の問い合わせまで自然に行うことができます。隙間時間にスマホで社労士さん探しをしてみてください。
ミツモアで社労士を探す
(Video) 70歳からの社会保険と労働保険

FAQs

75歳になったら社会保険の手続きは? ›

回答 自動的に加入するため手続きは不要です。 75歳になる月の前月末までに書留で保険証を郵送します。 保険料は75歳になった月から翌年3月までの月割分を、納付書または口座振替でお支払いいただきます。

社会保険料 75歳 いつまで? ›

75歳のときのみ、他の年齢と異なり「誕生日前日」ではなく「誕生日当日」が喪失日となります。 そのため、4月1日が誕生日の人であっても、健康保険料が発生するのは「3月分まで」となります。

社会保険の資格喪失年齢は? ›

厚生年金保険に加入する従業員が、在職中に70歳になり、その後も継続して同一事業所で雇用する場合は、「70歳以上被用者該当届」を提出することで、厚生年金保険の被保険資格喪失され、70歳以上被用者となります。

75歳到達の喪失日は? ›

75歳になると「後期高齢者医療制度」に加入し、そこで被保険者となるため、健康保険の資格を喪失します。 資格喪失日75歳の誕生です。

75歳になったら健康保険はどうなるの? ›

75歳になると国民健康保険から脱退します

75歳(一定の障害がある方は65)の誕生日になったときは国民健康保険から脱退(資格喪失)し、「後期高齢者医療保険」で医療を受けることになります。

社会保険の年齢要件は? ›

厚生年金保険の加入については、常時従業員を使用する会社等に入社した時から原則として70歳までとなります。 厚生年金保険は、20歳になる前に就職した場合でも、就職をした時点での加入が原則で、加入の下限年齢は設定されていません。 そして、会社等を退職した場合は厚生年金保険からは脱退することになります。

社保の年齢制限は? ›

健康保険では、70歳以上75歳未満の労働者は今までと同様に被保険者として扱われます。 そのため、継続して働いている労働者が70歳を超えても、特別な手続きは必要ありません。 新たに70歳以上の労働者を雇用する場合は、手続きが必要です。

社会保険料は何歳まで? ›

終了期間は上限が決まっており70歳未満です。 よって70歳定年の場合、その期間までずっと厚生年金に加入することとなり、保険料を支払い続けます。 また受給が可能になるのは10年以上加入した場合となります。

75歳 健康保険料 いつまで控除? ›

社会保険事務所から、「健康保険保険者資格喪失届」が送付されますので、 それに被保険者と被扶養者全員分の健康保険証、高齢受給者証を貼付して提出し ます。 それに伴って、健康保険料は、75歳の誕生日の属する月の前月分まで控除す ることになります。

後期高齢者 社会保険 いつまで? ›

社会保険は75歳の誕生日の前日にて資格喪失となりますので、75歳の誕生日以降は 後期高齢者医療保険保険証を利用いただくこととなります。

75歳以上の保険料はどうなる? ›

医療費の膨張で、保険料の1割を負担することに 後期高齢者医療制度では、満75歳以上を迎えた高齢者はこれまでに加入していた国民健康保険から抜けて自動的に加入されます。 ただし、特定難病や寝たきりなど健康的な日常生活を送ることが難しい障がい者などは65から加入することができます。

協会けんぽの年齢制限は? ›

高齢受給者証の交付時期および使用開始日について
交付要件交付時期
被保険者及び被扶養者が 70歳になった時70歳の誕生月 (誕生日が月の初日の場合は前月)
70歳以上の方が被保険者 となった時その都度交付
70歳以上の方が被扶養者 として認定された時

健康保険の喪失年齢は? ›

後期高齢者医療制度とは、75歳以上の方※が加入する独立した医療制度です。 75歳になると、加入している健康保険の資格を喪失し、 「後期高齢者医療制度」の被保険者となり、個人で保険料を納めることになります。 ※65歳から74歳で一定の障害があると認定された方も加入できます。

定年退職の資格喪失日は? ›

まず「60歳に達した」がいつかを特定する必要がありますが、法律的にいうと誕生の前日になります(年齢計算に関する法律)。 60歳の誕生の前日が定年退職日になり、その翌日に被保険者資格喪失すると判断されます。

75歳到達月の特例は? ›

国保加入者で(注釈)の途中に75歳になった方は、国保と後期高齢者医療制度において、制度を移行したの医療費の自己負担限度額がそれぞれ2分の1となります。

後期高齢者 何歳から 誕生日? ›

対象となる方 高齢受給証は、70歳から74歳の被保険に一人1枚交付されます。 有効期間は、70歳の誕生月の翌月1(1生まれの方は当月1)から、後期高齢者医療制度に移行する(75歳の誕生日)の前日までです。

厚生年金 70歳 資格喪失 いつから? ›

70 歳以降も勤務を継続する方の手続き 厚生年金保険に加入している 70 歳未満の被保険者の方で、70 歳以降も勤務を継続する 方は、厚生年金保険の資格を喪失し、”70 歳以上被用者”となります。 資格喪失日は 70 歳に到達した日(誕生日の前日)です。

75歳以上の保険料はいくら? ›

75歳以上の後期高齢者医療制度、2018・19年度の保険料は平均で月額5857円に―厚労省 75歳以上の方が加入する「後期高齢者医療制度」において、2018・19年度の保険料は全国平均で5857円となり、2016・17年度に比べて72円・1.2%上昇する見込みである―。

75歳以上 保険証 何枚? ›

75歳を迎える人には、1人に1「後期高齢者医療被保険」が交付されます。 この保険証には自己負担割合「1割」または「3割」が記載されています。 診療を受けるときは、必ず医療機関に提示してください。

75歳以上 健康保険料金何割負担? ›

75歳以上の者は、1(現役並み所得者は3。)。 ・ 70から74までの者は、2※(現役並み所得者は3。)。 ・ 70未満の者は3。 6(義務教育就学前)未満の者は2

健康保険の年齢制限は? ›

健康保険の被保険者や被扶養者は、実質75歳になる誕生日の前日まで 加入できます。 (65歳以上の障害者の方は、国民健康保険へ加入できます。)

健康保険の資格年齢は? ›

「国民健康保険制度」は、会社の保険に加入している方(その方に扶養されている方を含む)や生活保護を受けている方を除き、年齢が74歳以下のすべての方が加入する医療制度です。 それに対し「後期高齢者医療制度」は、年齢が75歳以上(一定の障害がある方は65歳以上)のすべての方が加入する医療制度です。

社会保険の扶養は何歳まで? ›

健康保険社会保険)の扶養何歳から何歳まで入れる? 健康保険社会保険)の扶養に入るためには扶養に入る親族の年齢が75未満である必要があります。 ※75になると自動的に後期高齢者医療制度に加入することになります。 したがって、健康保険扶養には子供が0のときから入れることができます。

年金 いつから払う 18歳? ›

成人年齢が20から18歳に引き下げられることで「国民年金18歳から加入する?」と思われた方もいるかもしれません。 しかし、結論からいうと国民年金に加入する年齢は20からで変更ありません。 20になると、日本年金機構から「国民年金加入のお知らせ」や保険料納付書などの案内が届きます。

厚生年金 70歳 いつまで控除? ›

厚生年金保険は70歳まで

被保険者資格を喪失するので、厚生年金保険料については、資格喪失日を含む月から徴収が不要となります。 例えば、8月15日が誕生日だとすると、資格を喪失するのは誕生日の前日の8月14日です。 そして、資格喪失日を含めた月である8月分から厚生年金保険料の徴収を終了します。

国民年金は何歳から加入? ›

日本国内に居住している20以上60未満の方は、国民年金の被保険者(加入者)となります。 20になった方には、日本年金機構から国民年金(第1号被保険者)に加入したことをお知らせします。

70歳以上の社会保険手続きは? ›

70歳以上高年齢者の社会保険手続き

企業が新たに70歳以上高年齢者を雇用した場合、70歳以上被用者該当届(厚生年金保険)を提出しなければなりません。 また、75未満高年齢者は健康保険保険者資格取得届を併せて提出します(健康保険適用対象のため)。

厚生年金は何歳まで加入できますか? ›

厚生年金保険の加入上限年齢は原則70ですが、下限年齢はありません。 上限年齢を超えても受給資格期間を満たしていない場合などは一定の条件を満たしていれば任意加入することができます。 本人の希望により任意加入できます。 ただし、上限の480ヵ月を超えることはできません。

社会保険 加入 いつまでに? ›

1-2. 社会保険の手続きは雇用開始から5日以内

提出期限が雇用から5日以内と間がないうえ、書類は従業員本人に記載してもらう必要がありますので、雇用が決まったら書類を渡し、最低でも翌々日までには提出してほしい旨を伝えましょう。

健康保険 75歳 いつから? ›

Q:いつから保険者になるのですか? A:75歳の誕生日から被保険者となります。 被保険者証は、75歳の誕生月の前月末までに郵送で交付されます。

健康保険料はいつまで払うのか? ›

手続き、保険料の徴収、保険証の使用期限はおさえておきましょう。 保険料の徴収は いつまで? 資格喪失日の前月分まで。 ただし、同月内に資格取得・資格喪失した 方はその月分まで。

健康保険の脱退日は? ›

保険者の資格を喪失するは、原則、その事実があった(「退職」)の翌日となります。 退職の翌日(資格喪失)を含む月の社会保険料は徴収されません。 例えば、6月15に退職する場合は、6月16が資格喪失となり、6月が資格喪失月となります。 そのため、6月分の社会保険料は徴収されません。

後期高齢 いつまで? ›

後期高齢者医療制度は、75歳以上の人(一定の障害状態にある人の場合は65歳)に適用される制度です。 従業員が75歳になると健康保険の被保険者資格を喪失し、自動的に後期高齢者医療制度の被保険者になります。 この資格を喪失する日は、75歳の誕生日当日です。

後期高齢者 保険料 いつから2割? ›

令和4年10月1日から、 一定以上の所得のある方(75歳以上の方等)は、現役並み所得(窓口負担割合3)を除き、医療費の窓口負担割合が2割になります。 変更対象となる方は、後期高齢者医療の被保険者全体のうち約20%の方です。

後期高齢者医療保険料の支払いはいつから? ›

後期高齢者医療制度に加入した月(75歳になられた月や転入日の属する月など)から保険料がかかります。 通知書や納付書は加入した月(資格取得月)の翌々月にお送りしています。

高齢者 保険料 何歳から? ›

75になる誕生日当日から、後期高齢者医療制度の対象(被保険者)となりますが、加入に際して手続きは必要ありません。 但し、65歳から74の方が一定の障害によって被保険者の認定を受けようとする場合は、お住まいの市町村担当窓口で後期高齢者医療制度の障害認定申請を行う必要があります。

75歳以上の二割負担は? ›

(75歳以上の方等)は、現役並み所得者(窓口負担割合3割)を除き、 医療費の窓口負担割合が2割になります。 約20%の方です。

高齢者医療費負担の引き上げは? ›

また、2021年の法律改正において、後期高齢者医療費の自己負担割合の引き上げが決定したことについて意見を聞いた。 年収が200万円以上の後期高齢者は、従来、医療費の自己負担は原則1割であったが、2022年10月からこれを2割に引き上げることに対する意見である。

協会けんぽ 健康診断 何歳から? ›

<対象者>:協会けんぽの被保険者(ご本人)で、当年度35歳から74の方※ 年度中に35になる方は、4月1日から受診できます。 年度中に75になる方は、誕生日の前日までに受診が必要です。 協会けんぽの補助が受けられるのは、年度内一回限りです。

協会けんぽの申請期限は? ›

健康保険の給付金の申請は、2年以内にご提出ください。 2年を過ぎると、時効により給付金のお支払いができなくなりますのでご注意ください。 ※高額療養費は、1か月(初日~末日)分ごとに申請が必要になります。

特定健診は何歳から? ›

特定健康診査は、実施年度において 40∼74 となる医療保険の加 入者(毎年度4 月1 日現在で加入している者)が対象です。

健康保険 資格喪失届 いつまで? ›

従業員が退職した際の手続きの一環として、社会保険資格喪失届を提出する必要があります。 資格喪失届は従業員の退職から5日以内に提出しなければならないため、あらかじめその手続を把握しておきましょう。

役員退任の喪失日は? ›

まず社会保険の喪失日ですが、法律上やはり「退職の翌日」となります。

雇用保険 資格喪失日はいつ? ›

喪失日とは法律用語であり、退職の翌日のことを言います。 これは、健康保険に限らず厚生年金・雇用保険などでも同じ使い方をします。

離職等年月日 いつ? ›

(5)離職年月日 被保険者であった最終を記載します。 通常は、最後に就労したを記載しますが、退職や移籍出向、役員就任、病気や怪我などで長期欠勤していた場合などは「労働者として拘束していた最後の」を、死亡による喪失の場合は「死亡年月日」を記載します。

Videos

1. (日本年金機構)退職後の年金手続きガイド
(厚生労働省)
2. 61歳で年金繰り上げ受給 令和4年度 非課税世帯に 社会保険料は?
(としさん)
3. 【厚生年金】70歳以上の被用者該当届の省略ができる場合と65歳以上の在職老齢年金の関係
(のんびり社労士いけい)
4. 【知ってれば得する】申請すればもらえるお金20選
(鈴木 / 会社員のためのマネーハック術【マネラボ】)
5. 「パートでも社会保険加入?!負担はどうなる?対策は?」社労士が質問にお答えします
(社労士ゆーちゅーば/YOU)
6. 【これを抑えて完璧】令和4年4月1日の年金改正の3つのポイント・在職定時改定の導入/65歳未満在職老齢年金の支給停止範囲の見直し/繰り下げ上限年齢引き上げ
(緑色の社会保険労務士2行政書士&キャリコンがいる事務所)
Top Articles
Latest Posts
Article information

Author: Nathanial Hackett

Last Updated: 02/04/2023

Views: 6084

Rating: 4.1 / 5 (52 voted)

Reviews: 83% of readers found this page helpful

Author information

Name: Nathanial Hackett

Birthday: 1997-10-09

Address: Apt. 935 264 Abshire Canyon, South Nerissachester, NM 01800

Phone: +9752624861224

Job: Forward Technology Assistant

Hobby: Listening to music, Shopping, Vacation, Baton twirling, Flower arranging, Blacksmithing, Do it yourself

Introduction: My name is Nathanial Hackett, I am a lovely, curious, smiling, lively, thoughtful, courageous, lively person who loves writing and wants to share my knowledge and understanding with you.